こんにちは! ピアノサロン港南台です。 |
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ピアノサロン港南台音楽日記 第12回のお題は「雨だれ」です。 |
先日レッスンで、50代の方がショパンの雨だれ(少し簡単にした楽譜)を練習してきてくれました。 その方は昔習っていて、子育てが終わり、またピアノが弾きたいと数年前から来てくれています。 とてもしっとり、優しい音で弾いてくれる方で、ここでもピアノは年齢関係なく上達することが分かりました。 雨だれも、両手バランス良くとても綺麗な音で練習してきてくれました。 初めは綺麗なメロディから始まる雨だれ、、途中から調が変わり短調になり、暗くなって、不気味な感じさえします。 そこから、オクターブに広がっていく所は、大抵crescendoしてフォルテになるのですが、、その方はずっと静かに弾いていました。 |
あれ⁈私の知っている雨だれとは違うな?と思い、そこはバスのオクターブをよく響かせて、もう少し音が広がった感じにしてみたら?と言うと‥‥まさかまさかの答えが返って来ました。 |
「大雨が怖いんです」‥と。 その方は、昨年土砂降りの豪雨の時に、お家が少し浸水してしまい、大変な思いをされて‥。割と近所ですし、冠水するとは思いもしなかった場所だったので、私もびっくりし、とても怖い思いをしたそうです。 「雨が怖いので、この曲は最後まで静かに降る雨にしたいと」‥。 そんな話を聞いたら、そんな弾き方もあるのかな‥と思ってしまいました。 とにかく綺麗な音で弾いてくれるので、あまり違和感なく、これも綺麗だなと、、。 曲の感じ方は人それぞれですし、音の大きさ、速さなどはその人のその時の感情で変わると思うので、正解や間違いはないと思います。 自分の感じたことを、そのまま音に表現出来たら‥と音楽は色々深いなぁと考えさせられました。 |